【分析☆日本のジャーナリズムってなに??】

soesan2008-08-15

【8月15日 AFP】北京五輪開会式に登場した中国の56民族を代表したとされる子どもたち
が、実際は人口の9割以上を占める漢民族の子どもだった可能性があることが15日、メディア
報道で明らかになった。

 ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)アジア版が、銀河少年電視芸術団
(Galaxy Children's Art Troupe)のYuan Zhifeng副団長の話として、中国国旗を手に
国内の調和を象徴した56人の子どもは、いずれも同芸術団に所属する漢民族の子どもたち
だったと報じた。

「人々は子どもたちが自然でかわいらしいと思っただろう」(同副団長)

  中国の国営テレビなどでは漢民族少数民族にふんすることがあるが、北京五輪組織
委員会は開会式で配付された報道用資料に、「56の民族の子どもたち56人が中国国旗を
中心に集まり、中国の56の民族を表す」と明記していた。

 報道が事実であれば、歌唱少女の「口パク」、CGによる花火に続き、開会式をめぐる
「捏造(ねつぞう)」は3件目となる。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/beijing2008/beijing2008-news/2507196/3221953

「56の民族の子どもたち56人が中国国旗を中心に集まり、中国の56の民族を表す」→全員、漢民族でした
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/news/1218780478/

2ちゃんねるニュー速板から。


http://www.telegraph.co.uk/telegraph/multimedia/archive/00790/china-ethnic-olympi_790987c.jpg

まずこの写真をみていただきたい。
北京オリンピック開幕で行われた少数民族による中国旗の中国軍人への手渡し式。

これが意味することは一体なんであろうか?
中の人が漢民族の子供によるやらせ?

そんなことは大した問題ではないのです。
これが意味する所は中国政府のオリンピック後の政治姿勢を世界に宣言する示威行動そのもの。

少数民族漢民族に吸収する。武力を使ってでも吸収する。
独立は許さないという中国政府の意向が強く働いた演出でしょう。

オリンピックは政治と切っても切れないと言われます。
歴史を紐解けばそれは明確なことでほとんどの人が理解しているでしょう。
政治とスポーツを区分けするのは現代でも大変なことです。

しかし、今この日本のメディアが問題なのはスポーツを政治に利用していること。
大手新聞記者や大手雑誌編集者は大抵の人が頭が良い人がほとんどです。
歴史や物事をきちんと知識として知っています。

そんな、日本のエリートが中国政府のオリンピック開幕での意図的な演出をなぜ見過ごすのか?なぜ政治から逃げるのか?批判や疑問を呈さないのか?

あまつさえなぜスポーツで誤魔化し政治問題を覆い隠すのか?
チベット問題は無くなったのですか?
チベット問題に抵抗持つ思想の方はアメリカのイラク問題に置き換えてみてください。根本は同じです)

政治とスポーツは建前だとしても別物であるべきです。
オリンピックの感動を伝えるのもメディアの役目であるでしょう。
選手の4年間の努力は賞賛に値します。

スポーツは議論すべき政治問題から逃げる為に用意されたものではありません。
もし、日本のメディアが「ジャーナリズム」という精神を持っているのなら
北京オリンピックの政治部分をきちんと国民に示す事が重要ではないでしょうか?


少数民族に言い分もあれば、もちろん中国政府にも言い分はあるでしょう。
さらに中国政府に賛同できない人の言い分もあれば中国寄りの思想の人の言い分もあるはず。

本来、それを議論し語り合うのが 「話し合い」 ではないのですか!

人の痛みを伝える。それがジャーナリズムの根本だと強く感じます。


この演出に対し疑問も持たずに実況したNHKには正直、違和感を感じました。
アナウンサーとは時に何も語らないことが問題提起になる場合もあると思います。

巨大な放送網を持ち権力を持っている日本のメディアがこういう政治問題から逃げることは大きな欺瞞だと感じますね。

何の為に報道マンになったのか?原点を思い出してほしいです。