【アメリカンドリームからアラビアンドリームへ】【油から水

soesan2008-09-17

【経済】米証券大手リーマン・ブラザーズが経営破たん、メリルリンチはバンカメが買収することで合意
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1221487975/

☆リーマンブラザーズが破綻しました。
世界的な不況の波が襲うと言われていますが本当でしょうか?

以前のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/soesan/20080822

>☆急激な価格下落も市場混乱を招く為、緩やかに適正価格に推移するのはほぼ間違いないと見ていいでしょう。1バレル50〜60ドル程度まで。分析するに原油価格を現状維持、高騰は産油国の「損」になるので好ましくないのです。


で、原油価格の下落を予想しました。
現在の原油価格は1バレル94ドル前後です。
http://chartpark.com/wti.html

原油価格暴騰の時には1バレル200ドル突破を予測していたコンサルタントも数多くいました。
リーマンもまた原油投資で暴利を貪り、原油暴落で破綻の憂き目にあった会社です。

世界的不況を危惧する声も多いですが、ワタクシ、腹巻は「バランス」の寄り戻しと分析します。
アメリカ型金融投資はリーマンの破綻によって事実上、崩壊したと言ってよいでしょう。

【速報】FRB、瀕死のAIG に最大850億ドルの融資を承認
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1221614089/

同じく破綻寸前のAIG保険には公的支援を決定するという、アメリカの市場原則、自己責任の理論が完全に崩壊しつつあります。
リーマンとAIGの差は恐らく墟業金融と保険業務の違いなのでしょうがアメリカの市場原則の軸がぶれてしまった矛盾は覆せません。

資源コントロールを乱してまでも投機し金儲けするという強行型金融は過熱しすぎた状態になっていました。現在は熱を冷ます方向に向かっているだけの話です。

実質、アクセルとブレーキしかない株式市場では投資心理が大きく影響されやすいですが、資金の停滞でありいずれそれらの資金は投資先を探して動き出します。

中東マネーや新興国資金は今回のサブプライムローン問題から始まる金融不安で確かに痛手は負いましたが、以前力を持っています。
これらの資金が次の投資先を探し始めているのは確実です。

その場合に「アメリカ型金融」のやり方が悪い手本となってマニュアルの1つになっていくだけのことです。
今回のアメリカ政府は日本のバブル崩壊期を教訓にして動いています。


金融勢力図は新時代を迎えようとしています。

アメリカンドリームならぬアラビアンドリームへ時計の針が動き始めました。
弱った肉を細切れにして食べに行くだけの体力があるのは中東マネーでしょう。

http://www.j-cast.com/2008/02/28017148.html
原油高に伴うオイルマネーや巨額の外貨準備でうるおう中東や中国の政府系ファンドは、サブプライム問題で打撃を受けた欧米の金融機関へ相次ぎ出資するなど、世界的な投資活動を加速化させている。

(日本もあるといえばあるのですが・・)
盛者必衰の理
リーマンなどのアメリカ金融に代わって、中東諸国が金融を司る番になるのです。


経済評論家などは世界的不況の影響を懸念していますが、不安を煽ることだけなら誰でもできることです。
最高を目指し、最悪の事態に備える。
これらを考えれば次に台頭してくるであろう勢力と投資案件を考える事が急務です。

以前からお伝えしていますが【資源】こそが21世紀のパワーバランスを握っていることを考えれば次の資源投機は【水】とワタクシ、腹巻は考えます。
【水資源】も原油価格に振り回された教訓を考えるべきです。
先にコントロールするか、後手に回って影響を受けるか。

・金融勢力の色変わりと来るべき、次の投機に備える。
これこそが、日本金融の取るべき舵だと分析します。

いたずらに不安だけを煽る、日本の評論家の分析にはほとほと呆れます。
原油価格暴騰の時に冷静に分析した人はごくわずかでした。