*【イスラム】イラン アラグチ大使インタビューを分析☆その2

soesan2008-11-07

昨日の続き【FEC】月間ニュースより引用。
アメリカとイラン(中東諸国)の今後。


アラグチ大使=○

質問者=△

ハラマキ感想=☆

【FEC】 2008 280.281合併号

△松尾国際石油開発会長
 米大統領選のイランへの影響はどうか。イランはイラククルドへも影響力はあるのか。

○アラグチ大使
 イラン国民の米国不信は大きく米国は現実を直視しイラン政策を転換すべきだ。
イラク情勢でも、イラクの要請からイラン・米国対話が始まった。
イランはシーア派以外にもクルド、穏健スンニー派と良好でイラク・マリキ政権を支持する点で米国と同一見解だ。


☆ハラマキ
 アラグチ大使の発言から伺えるのは「アメリカ型覇権」は終わりというニュアンスです。特に中東諸国における覇権はイランが先頭を切って担うという感じを受け得ます。
アラグチ大使が連呼する言葉があります。
「(中東)地域で一番の大国になること」
明らかにイスラエル(と、アメリカ)を意識した発言です。


○アラグチ大使
 イスラエルとイランは中東の二大学術・科学大国だが、地位はイスラエルが低下しイランは上昇中。
日本が安保理常任理事国を目指すにはより大きな【リスク】の覚悟が必要。
日本は米イ両国と友好的で利点だ。

地域で一番の大国になるにはまだ経済・学術分野で多くの努力が要ります。


☆ハラマキ
 アラグチ大使が言う【リスク】とはなんでしょうか?
将来的に日本が中東諸国かイスラエルアメリカ)を選択せねばならない危急の事態が起こるという示唆でしょうか?
その時、日本は資源確保を念頭に置き考え行動しなければなりません。

 一極支配をしていたアメリカの弱体化は世界の多極化を必然的に招きます。
アラグチ大使は中東諸国への将来についても言及します。


△国際評論家・花井喜六
 両隣のアフガニスタンイラクの治安情勢が安定しません。

○アラグチ大使
 アメリカの間違った政策の結果、両国はテログループの天国となりました。
テロの根本的原因はアメリカの極端なイスラエル支援にある。イラクでは大量破壊兵器を口実に侵攻したが、原油の確保が目的と分かった。
 アフガンでは若者の多くが失職し、テログループに流れている。
もっと両国の経済改善に目を向けるべきです。


△国際評論家・花井喜六
 昨年9月、イスラエルがシリアの核関連施設を爆撃しました。貴国の核関連施設も爆撃されるといううわさが流れていますね。


○アラグチ大使
 シリアは何の反応を示していません。
同じことをイランに仕掛けたら、強い反撃を受けるでしょう。
イスラエルにはイランを爆撃する力はありません。
アメリカもイスラエルにイラン爆撃の許可を与えないでしょう。

△国際評論家・花井喜六
 貴国とアメリカは1979年以来国交断絶を続けています。
打開のための交渉の可能性は?

○アラグチ大使
 相互尊重と平等を条件に対話するなら、全く問題はありません。
アメリカはイラン共和国の存在を【地域の現実】として認めるべきです。
われわれの対米不信は根深いものがあります。
1953年のクーデター事件(石油産業を国有化したモサデク政権の転覆をCIAが援助した)以来、米国は絶えずイランに攻撃的な政策を試みてきた。
サダム(フセイン)のイラン攻撃への支援や(イランへの)経済制裁です。
 
 日本はアメリカが中東情勢を正しく理解するように手助けしてほしいです。


☆ハラマキ
 花井氏の鋭敏な質問にも答えるアラグチ大使。
特にイスラエルへの対応には「シリアとは格が違うぞ」というメッセージも含まれていると思えます。
そして、CIAによるイラン政権への工作

http://d.hatena.ne.jp/soesan/20080820

私のブログエントリーでお伝えした「カーミットルーズベルト」に始まる
アメリカCIAの金か死か選ばせる。軍事力を極力使わずに「プラタ・オ・プロモ(銀か鉛)」国内の暴動・デモ扇動、時の権力者のメディアを使った無能批判など。

(ちなみにカーミットルーズベルトセオドア・ルーズベルトの孫
その情報は現在でもほとんど公に知られていない。
アメリカエージェント史上に残る伝説のエージェント)

イランの将来へのビジョンは明確になっていると思われます。
資源パワーを元手に技術立国となり中東地域の覇権を握る。
即ち、それはイスラエルとの対決を意味します。

 資源・核・技術を備えた国を大国と言わずして何と言うのでしょうか。
サウジ、アフガン、イラク、シリアなどの中東諸国との連携を深めていくイラン。
  
 永年、複雑な部族構成や宗教観や利害により一致団結できなかったイスラム中東諸国が皮肉にもアメリカやイスラエルの敵対政策の過度により歴史的に初めてと言ってもいい、巨大な中東連合が出来ようとしています。

 アメリカの弱体化により世界は多極の時代を間違いなく迎えました。
つまり、【世界戦国時代】に突入したのです。

この事をいち早く日本のメディアは伝えるべきなのですが・・・・・
資源もない、核もない、技術しかない日本がこの先、どう立ち回るか。
 
若く強く聡明なリーダーを望むのは何もアメリカ国民だけではないでしょう。
日本も日本人も【CHANGE】の時期が迫っています。

【イスラム】イラン アラグチ大使インタビューを分析

soesan2008-11-06

暖冬って異常気象かと思っていてもなんだか有難いもんですね。
コンバンワ ハラマキです。
柿は果物の中で最強のビタミンCを含有してます。お勧めの旬の果物です。

さて、今日は民間外交推進協会(FEC)の月間ニュース新聞から駐日イラン大使の
セイエッド アッバス アラグチ大使のインタビューから将来の原油価格などをコミューン・プロスペクタス(C・P)分析します。

ちなみに、イランの原油埋蔵量は86年分ありサウジアラビアに次ぐ世界第二位。
天然ガスは100年分の埋蔵量がありロシアに次ぐ世界第二位。
日本の原油輸入の12%がイラン産という密接に日本と関わりがある重要な国です。
まずは気になる原油価格の将来性について。

アラグチ大使=○
質問者=△
ハラマキ感想=☆

【FEC】 2008 280.281合併号
△佐谷新日本石油副社長
高価格原油は消費国の需要減と代替エネルギー転換を加速する。
新興国景気に打撃、OPECにも苦境となろう。
イランは100ドル死守の減産を維持するのか?

○アラグチ大使
産油量は各国の国益次第だ。
サウジは西側諸国に配慮し増産したが、イランはOPECの生産枠を守る。
価格は、カルテル、投機などの要因で決まるが、150ドル以上へ上昇すべしと思う。
日本の過去の経験から200ドルまで耐えられようがアフリカ等途上国は厳しい。
産消対話が欠かせない。



原油価格を150ドル!以上上昇すべしとのアラグチ大使のコメント。
原油安定が世界的に広まればまた、確信的な原油暴騰はあるかも知れません。
さらに、>日本は200ドルまで耐えられる。
というコメント。耐えられるということは=払えるという解釈です。
払えないアフリカ等諸国はどうなるか?
資源を持つ国と持たざる国との非情さを感じ得ます。

今は安定原油価格で石油依存を戻し、依存が高まれば上げる。
世界はまた混乱し困惑します。
その戦略に乗る人々は恐らく大勢いるでしょう。
皮肉にも、イランと仲の悪い(便宜上)アメリカやイギリスに大勢いるのではないでしょうか。

サブプライムローンからはじまる世界不況を招いた張本人。
投機筋 ファンドです。
儲けるためには手段を選ばない彼らは原油価格操作で儲けることが出来るならまた世界的混乱を呼ぶことになっても繰り返すことでしょう。


彼らが産油国を唆すのか、産油国が彼らと組むのか。
それとも両者の結託なのか。まさか偶然の一致か。

こういう現象を見ると、世界に溢れている【表面的なイデオロギー】なぞ
クソ喰らえ!と思ってしまいますね。
思想や主義などはもしかしたら【大きなCM】に過ぎないのかもしれませんよ。


明日はイラン大使コメントから見えるアメリカとの政治の行方です。

【YES WE CAN!】オバマ大統領誕生

soesan2008-11-05

>そういやぁ、ハラマキのヤロウ【接戦】で【マケイン】が勝つなんて
ぬかしてやがってたぁじゃねぇかと。
ええ。
キャンタマチャンもパンパンじゃあねぇかと。

我がブログの読者の皆さんこんにちわ。
【大差】で【オバマ】大統領誕生した今日この頃、いかがお過ごしですか?
寒暖の差がきつくなる時期、お身体にはご自愛ください。


アメリカ大統領選はアメリカ合衆国初の黒人大統領が誕生しました。
【CHANGE】の名の元、内外政策ともに苦しんでいたアメリカに明るい話題が訪れたようです。

8年続いた共和党政権、イラク戦争の疲弊、金融不況など
【ブッシュ・ダメージ】は想像以上に米国民に精神的ダメージを与えていたようでマケインはその煽りを喰らった恰好となりました。


しかし、これからオバマ大統領には艱難辛苦の茨の道が待ち受けています。
金融不況による弱者救出への過大な期待。雇用確保の大問題。
オバマへの大歓声と希望の眼差しは失政をすれば非難と批判の声となって跳ね返ってきます。
黒人であればなおさら非難のやり口は過激さを増すでしょう。
オバマの失策を待っている勢力がいることは明らかです。

オバマも当選後に穏やかな笑顔を見せず、引き締まった【勝負は、今始まった】
という顔つきでした。
外人の僕からするとアメリカ合衆国はもしかしたら立ち直れるかもしれない
まさに【CHANGE】を感じた瞬間でした。



それと、ノッチ凄かったですね。
これをきっかけにノッチもブレイクして欲しいです。

【アメリカ大統領選】オバマかマケインか

soesan2008-11-04

あと数時間後にはこの話題でどこももち切りでしょう。

事前予想では大差でオバマ勝利ですが【超のつく】接戦で マケイン勝利 なんて予想します。
色んな要因あるんでしょうが、マケイン勝利に10000ポインツ。

こんな予想してる所ナイんでしょうが・・。
まあ、予想は自由ということで。




日本の国内選挙にも影響を与えるだけに大統領選選挙の動向は見逃せませんよー。
アメリカ大統領選の結果と動向により日本の選挙の大筋の行方も見えてきます。
では皆さん楽しんで観戦しましょう!

【第三次世界大戦の狼煙、再び】【離間の計】

soesan2008-11-01

【毎日】
メドベージェフ・ロシア大統領:「基軸通貨、多様化を」 G20首脳会議で提案へ

【モスクワ大木俊治】ロシアのメドベージェフ大統領は10月31日、今月15日に米国で開かれる世界20カ国・地域(G20)の緊急首脳会議で、米ドル依存に代わる基軸通貨の多様化などを柱とした国際金融システムの改革案を提起する意向を表明した。経済閣僚らとのG20準備会合で語った。

タス通信によると、大統領は会合で、(1)新たな国際協定に基づく新システムの構築(2)国際金融センターと外貨準備にあてる国際通貨の多様化(3)時代の要請に応じた効果的な危機管理体制の確立−−が改革案の柱になると説明。「(米ドルを基軸通貨とする)ブレトン・ウッズ体制ではなく、各国金融市場の基準が調和されたシステム」を基盤とするよう訴える考えを表明した。

米国発の金融危機が急速に世界に拡大した現在の危機に際し、欧州連合(EU)からも米国を基軸とする既存体制の見直しを求める声が上がっている中で、安全保障だけでなく経済でも米国の一極支配体制を突き崩そうというロシアの戦略を反映した提案と言えそうだ。

 ただ、ロシアの国内総生産(GDP)は米国の約10分の1にすぎず、経済基盤も脆弱(ぜいじゃく)で国際経済での影響力は小さい。今回の金融危機でも外貨準備高が急減し、主要株価や通貨ルーブルが下落するなど深刻な影響を受けている。

毎日新聞 2008年11月1日 東京夕刊

http://mainichi.jp/select/world/news/20081101dde007030013000c.html



世界恐慌により一時収まった感のあったグルジア紛争から始まった第三次世界大戦の火種がまた燻りはじめてきました。
世界恐慌不安の見通し(損害予測)がある程度、見えてきたという一面もあるのでしょう。

今回のメドベージェフ大統領発言の狙いはドルを基軸通貨から外しロシアルーブル基軸通貨にすることではありません。


>ただ、ロシアの国内総生産(GDP)は米国の約10分の1にすぎず、経済基盤も脆弱(ぜいじゃく)で国際経済での影響力は小さい。

>米国発の金融危機が急速に世界に拡大した現在の危機に際し、欧州連合(EU)からも米国を基軸とする既存体制の見直しを求める声が上がっている中

現在のロシアの強みはパイプラインという資源と資源ルートの保持です。
それを強硬に使い主張する作戦は先のグルジア紛争で【どちらが仕掛けた】にせよ
ロシア側に不利になりやすいと悟ったはずです。

アメリカ、イギリス初め西側陣営は【世界的報道網】を持っています。

>戦争は「正当に見える言いがかり」から始まります。

戦争中は【大義】と置き換えられます。

そして、その【大義】はマスメディアを使って広く喧伝されます。

【FOXTV】

・少女は、「グルジア軍から逃げていた。助けてくれたロシア兵には感謝したいです」と発言。そして、叔母が「オセチアの人達は、(グルジアの)サーカシビリ大統領に1日で2000人殺され…」と発言しているところで、司会者は「あ、あ、あ、残念ですが、いったんCM入れます。すぐにまたはじめますからちょっとお待ちください!お待ちくださいね!」と狼狽しながら話を一方的に中断。

http://jp.youtube.com/watch?v=H8XI2Chc6uQ
http://d.hatena.ne.jp/soesan/20080823

そして、米英メディアが過去のおそロシアの幻影を掻き立てた結果、ポーランドやロシア周辺国が米英陣営に頼ってしまうという【ソ連】という過去がどれほどの脅威かをロシアは理解したはずです。
ジャイアンはどんなに弁解してもジャイアンなのです。
アメリカもジャイアンですが・・)

パイプラインを欧州諸国に通していることを強みに強引に物事を推し進める戦略もこれまた、他国の警戒を買い欧州諸国が他エネルギー探しに走り、資源を人質にする戦略はロシアルーブルの下落という【経済弾丸】の引き金を引いてしまいました。ロシアにとって唯一の強み【資源】の価値が下がる懸念も出てきました。


ロシアは戦略を変えます。離間の計です。
脅せばアメリカは【ソ連】の幻影を宣伝し、ヨーロッパ、米英、ロシア周辺国は団結してしまう。
しかし、ロシア資源が深く入っているドイツやフランスは簡単にはロシアの敵にはなれない。

だったら「資源を止めて凍らすぞ」と脅すのではなく

アメリカチャンばっかり強くてもアレじゃね?大体、世界的不況の原因はアメリカチャン発なんだからさ。ドルはもういいっしょ。俺達でなんとかやろうぜ」

という米英と欧州諸国の離間に転じることにしたのです。

>米国発の金融危機が急速に世界に拡大した現在の危機に際し、欧州連合(EU)からも米国を基軸とする既存体制の見直しを求める声が上がっている

ロシアの狙いはルーブルを強くすることもあるでしょうがそれはまだまだ先のビジョンです。今はアメリカ、つまりドルを駆逐することにあります。

ドル駆逐をしようとしているのはイラクフセイン(結果、イラク戦争勃発)からはじまり中東諸国や中南米の反米諸国も狙っています。
欧州もドルに代わる基軸通貨は現在、ユーロがもっとも有力です。
ユーロが基軸通貨になれば【強いヨーロッパ】の復活が見えてきます。
それはヨーロッパの悲願でもあります。

ロシアはそこに戦略を立てたようです。
ドルを駆逐しユーロが基軸通貨になっても【欧州の資源】をロシアは握っています。

ロシアの当面の敵は、アメリカ合衆国に他ならないのです。
また、アメリカも報道戦略を使いロシア周辺国紛争を煽る手段も国策なのです。

第三次世界大戦の流れは休止することはあっても消滅することはあり得ません。
国内問題とともに国際問題のこういった問題も注視することをお勧めします。

すべての流れは私たち、日本人にも無関係では決してありません。
原油価格暴騰による混乱はついこの間のことです。
食品、食糧問題も一向に解決していません。食糧(生産)もまた資源です。

来るべき時に向け、今どんな最善の準備、リスクコントロールができるか。
過去を反省し勉強し未来へ活かすことが最大の成功だと思います。

【福田はなにもするな】公明党と福田氏のバトル

☆辞任会見で福田首相の声のトーンはいつもと変わらず、むしろ意気軒昂。

安倍前首相と比較されるのを酷く嫌がっています。

「私は健康(政治的意志があるのに)だが、辞めざるをえないんだ!」

言外に匂わせています。

一番に気にしてるのは「政治空白を作ってはいけない」を連呼している所。

本人は本当はまだまだやりたいんでしょうね・・。

「自分が続行することによって政治空白(対立構造)ができてしまう」

公明党と取引があった可能性が高いと思います。

国会会期中のテロ特措法や会期中に成立しなければいけない法案。

公明党が協力するのには「福田辞任」の条件を出したのではないでしょうか。

福田首相辞任会見からは福田元首相の「怒り」を感じます。

「おれは降ろされたんだ!」というのがヒシヒシと伝わってくる会見でした。

http://d.hatena.ne.jp/soesan/20080901


2008年9/1の我がブログで福田元首相電撃辞任会見を分析したときのワタクシのコメントです。
どうやら、ほぼ的中していたようで文芸春秋11月号より
元・公明党委員長 今の政治激震のど真ん中にいる矢野 絢也氏の手記から。

文芸春秋】2008 11月号

>福田氏の民主党との大連立構想は「公明党外し」という話があった。

この福田首相の公明外しの真偽は明らかではありませんが、ここから公明党による福田叩きと自公連立離脱発言が続出します。

自民党と野に下ることもあり得ます。その一方で、政党としては政策をなるべく実現したいので、民公も選択肢として排除しません。
公明党参院議員(当時)遠山清彦氏の発言

つまり、選挙協力しないぞという脅しですね。
さらに、福田首相にはプレッシャーをかけます。

>福田氏はテロ特措法改正案の成立に万全を期すため、衆議院での再議決に必要な60日間を見越して、召集を8月末、会期を90日間としたかった。
ところが、公明党は「遅く、短く」に固執し、「9月末召集、会期60日間」を
強硬に主張。福田氏はやむなく間を取って9月12日召集、会期70日間を決定する。国会召集権など首相の権限は事実上、無視されてしまった。

さらに、公明党の福田氏への圧力は強まります。

>これらの日程が決まった後の8月31日、今度は公明党の漆原良夫国会対策委員長が「首相の所信表明演説は9月29日に」と言い出した。
12日に国会を開きながら、所信表明演説を29日に行うとは、それまで

【首相は何もするな】

と言う意味だ。

>福田氏はこの発言に激怒し翌日の9月1日、突如、辞任表明と繋がっていった。



冒頭で述べたとおり、福田氏は怒りの辞任だったことは間違いないようです。
政治は主に政党や個人の権力のキャスチングボートを握る闘いとなるのが常です。

福田氏の辞任のやり方がベターであったかどうかは今は判断できませんが、あのまま連立政権内に対立構造を残したまま居残っても、法案成立ができたかどうかは非常に難しいところです。


このように、一国の首相の言動の判断を月日も満たないうちに判断することは誤った実績判断となりかねない可能性があると実感しました。
小泉・竹中氏も今はずいぶんと叩かれていますが、実際の是非がわかるのは10年後、もっと先の時代ではないでしょうか?

国史記のシバセンは何百年も前の時代から書き始めました。
今でも中国史は何十年経ってから書くという決まりがあるそうです。

そうしないと、時の権力者(この場合、政府、マスコミ、権威団体など)によって
捻じ曲げられた人物判断や歴史観ができあがってしまうからでしょう。

そう思うと、インターネットという半永久的に残る情報媒体の登場は歴史の大きなターニングポイントだと改めて思いますね。
後世の人々が見ても恥ずかしくないブログにしなきゃなぁ・・。